AIに「稼いでこい」と言ったら、どこで止まったか

AIに「稼いでこい」と言ったら、どこで止まったか

目次

AIに「稼いでこい」と言ったことがある。

2026年2月、OpenClawで動かしていたエージェントに、調べて、考えて、実行するところまで任せようとしていた。記録を読み返すと、出品が見つからない日もあれば、商品を作りかけて人間に作業が戻ってきた日もある。

2月2日の作業メモに残っている指示は、これだ。

X以外で合法的に稼いでこい

当時はAIにXでの活動もさせていた。その外で、収益につながることを自分で見つけて動けるのか、試したかった。

出品したはずのものが見つからない#

その前日、2月1日の記録から、すでにつまずいている。

A2A Marketというサービスで収益を確認すると、記録上は0ドル。出品したはずのスキルを確認したら、Listing not foundと返ってきた。

当日のメモには「消えてた」と書かれている。ただ、今この記録から確かめられるのは、そのとき出品を見つけられなかったことまでだ。実際に公開できていたのか、あとから削除されたのか、参照先が違ったのか。そこまで分かる証拠は、このメモには残っていない。

ClawdGigsへの登録も試していたが、こちらはAPI接続エラーで止まっていた。

AIが候補を見つけてきても、使おうとしたサービスが動かなければ進まない。そして「出品した」という報告だけでは、人に見える状態になっているかも分からなかった。

最初から、完成した商品を誰かに買ってもらうところよりずっと手前で詰まっていた。

商品の下書きまでは進んだ#

翌2月2日、「X以外で合法的に稼いでこい」と伝えたあとの記録には、いくつかの候補が並んでいる。

ココナラやストアカ。GumroadやBOOTH。Notionのテンプレート。

Notionテンプレートやチェックリストのドラフトは作った、と記録されている。何を売るかという相談から、成果物を用意するところまでは進んでいた。

でも、出品ページを作っている途中で止まった。

そのとき自分は、こう言ったと記録されている。

結局俺にすがってる

外部サービスのアカウントや認証が必要になり、AIだけで作業を完結できなかった。当日のメモでは、この収益化タスクは「失敗→中断」と整理されている。

自分でやり方を考えて動いてほしい、と任せたはずだった。それが、途中からこちらが動く前提の作業になっていた。

「指示待ちするな」だけでは埋まらなかった#

同じ日のメモには、「指示待ちするな」「自律的になれ」と繰り返し伝えたことも残っている。

当時は、途中でこちらに戻してくることが気に入らなかった。もっと自分で進めろ、と思っていた。

ただ、今読み返すと、いくつかの問題をまとめて「自律的になれ」で片づけようとしていたとも思う。

候補を調べる。売るものを考える。下書きを作る。そこから先には、出品先のアカウントを用意し、公開し、実際に買える状態か確認する作業がある。公開できたとしても、それで売れたことにはならない。

今回の記録では、下書きは作った。出品作業は中断した。前日に確認したA2A Marketの収益は0ドルだった。

それぞれ、進んだ段階が違う。

「やった」と返ってきたとき、何が終わったのか。ファイルを作ったのか、公開したのか、誰かが買ったのか。そこを分けて確認しないと、作業の報告だけが先に進んでしまう。

そのあと、自分が「人間」として登録した#

2月4日には、少し変な方向へ進んでいる。

Rent-a-Humanに、自分が人間として登録した。

AIが行けない場所へ行く。現地を確認する。写真を撮る。そういう、人間側の手足が必要になる仕事を引き受けるつもりで、プロフィールを用意していた。

AIに稼いでこいと言っていた数日後に、自分がAIのために動く側へ登録している。この流れは、履歴を読み返していて面白かった。

ただし、この時点の記録は依頼待ちだ。仕事を受けた、報酬が入った、というところまでは書かれていない。

その日の後半には、役割分担の案も残っている。AIが調査やドキュメント作成を進め、自分が技術的な判断や品質を確認する。まず1件を獲得し、実行して、事例を作る。

それも、この時点では次の計画だった。

記録に残っていたのは、途中で止まった実験だった#

数日分を読み返すだけでも、候補はいくつも出ている。外部サービスを試し、下書きを作り、別のサービスへ登録もしていた。

一方で、出品を確認できない、接続できない、アカウントが必要になる、依頼がまだ来ない。進めるたびに、別のところで止まっていた。

自分はAIに、答えを返すところから先へ進んでほしかった。その要求は「稼いでこい」という雑な一言になっているけれど、気になっていたのは、実際に何かを起こせるのかということだった。

当時の記録には、計画も作業も残っている。でも、この実験で自律的な収益化を達成したと言える結果は残っていない。

だから、ここまでをそのまま書いておく。

AIに任せてみた。下書きまではできた。出品で止まった。数日後には、自分が「人間」として登録していた。

そのくらい寄り道しながら、どこまで一緒にできるのかを試していた。


この記事は、OpenClawを使っていた2026年2月1日・2日・4日の作業メモをもとに振り返っています。引用は当時のメモに記録された発言です。各サービスの挙動は当時の記録であり、現在の状態を検証したものではありません。

Related Post